「欲しいスペック」と「6年保証」を両立、ASUS Windows端末で学びを深めるICT活用/淳心学院中学校・高等学校
日本一美しい城として知られる姫路城。その敷地内に校舎を構える淳心学院中学校・高等学校(兵庫県姫路市)は、6年一貫教育を行う私立の男子校だ。1学年あたり約135名という少人数体制のもと、きめ細やかな指導とともにICTの活用にも積極的に取り組んでいる。同校では、2025年度の中学1年生にASUS製のWindows端末を導入。今回は、Windows を選定した背景や、進学校ならではのICT活用の工夫について、情報教育センターの歌丸茂雄教諭に話を伺った。
生徒自身が端末をキッティング、卒業後も活かせるICT教育
カトリック淳心会を設立母体とする淳心学院中学校・高等学校は、厳しい校則や制服の規定を設けず、自由でのびのびとした校風が特徴だ。その中で生徒たちは自律心を育みながら学び、東京大学や京都大学をはじめとする難関大学へ多くの卒業生を送り出している。
同校では、以前から生徒用端末として Windows を採用してきた。2022年度までは高校3年生での端末利用はなかったが、2023年度からは全学年で1人1台の端末環境が整備された。二世代目の端末はGIGAスクール構想の仕様と一部異なる点があったため、その後は仕様に準拠し、かつ高い堅牢性を備えたモデルを検討。その結果、最適な選択肢としてASUSの端末を採用するに至ったと、歌丸教諭は振り返る。
OSの選定について、歌丸教諭は次のように語る。「Chromebook は教員による管理やセキュリティの面で非常に優れています。一方で、大学や企業では Windows が主流です。生徒たちには中学・高校のうちに、Windows を使った学習はもちろん、操作や設定といった実践的なスキルも身につけてほしいと考えています。」つまり、同校が Windows を選んだ背景には、卒業後を見据えた実社会でのICT活用力を育てるという教育方針がある。
さらに同校では、端末のキッティング(初期設定)を生徒自身が行うのも特徴だ。歌丸教諭は、生徒が自分の手でセットアップを完了できるよう、手順をまとめた動画を自作している。「中学1年生だからできない、ということはありません。そのスキルを学んでほしいという思いもあり、あえて Windows にこだわっています」と語る。ICT機器の性能だけでなく、それを使いこなす力の育成にも重点を置く同校の姿勢がうかがえる。
欲しいスペックがすべてそろった一台
これまで使用していた端末では、液晶ディスプレイの破損やキーボードカバーの認識不良といったトラブルが相次ぎ、歌丸教諭のセンター室には修理待ちの端末が山積みになるほどだったという。また、二世代目の端末は性能面では十分であったものの、タッチ操作やスタイラスペンに対応しておらず、修理体制も万全ではなかった。
こうした課題を踏まえ、同校では2025年度の新入生(中学1年生)向けに第三世代として、ASUS「BR1204FGA-R90027XA」を150台導入。「次の新中学1年生には、6年間使い続けられる堅牢性と修理サポートの充実、タッチ操作とスタイラスペンへの対応、さらに教員からの要望でアウトカメラが搭載されていること──これらをすべて満たすことを条件に探しました。結果的に、その“全部入り”の要件を満たしていたのがASUS製端末だったんです」と、歌丸教諭は振り返る。
性能と保証の安心を両立するASUS端末の魅力
ASUS「BR1204FGA-R90027XA」は、ミリタリーグレードの堅牢性を備えたモデルであり、導入以来、物損による故障は一度も発生していないという。とはいえ、端末は日常的に持ち運ばれるため、落下や衝撃など予期せぬアクシデントは避けられない。6年間にわたる長期利用を見据える中で、「ASUSのあんしん保証プレミアム(6年)」の存在が導入の大きな決め手となったと、歌丸教諭は話す。
「物損保証は多くが最長5年で、6年対応でも保証上限が年々減っていくのが一般的です。そこで“それを補える保証がないか”と調べたところ、ASUSの端末を知るより先に『ASUSのあんしん保証プレミアム』の存在を知りました。端末の性能が優れていることはもちろん、保証内容にも納得できました。両方を兼ね備えた製品は非常に珍しく、“もうこれしかない”と思いました」と語る。
「ASUSのあんしん保証プレミアム」は、法人向けに4年・5年・6年のプランをラインアップ。通常のメーカー保証では対象外となる物損やトラブルにも対応しており、長期間の運用が求められる教育機関にとって心強いサポート体制となっている。
Teams を軸に展開するICT活用術
同校では、生徒への課題配信や連絡の伝達など、日常的な学校活動の基盤として Microsoft Teams(以下、Teams) を活用している。教員によっては課題や小テストの配信頻度が多く、従来は管理が煩雑になることもあったが、現在は Teams の SharePoint 機能を活用し、学年ごとの専用サイトで教員からの課題等のタスク管理カレンダーを構築し、効率的に運用しているという。
歌丸教諭はその活用スタイルについて、「まるでビジネスの現場で使うような方法です」と表現し、教育の現場においても実社会に近いICT運用が根付いていることを示唆した。
また、同校ならではのICT活用の一例として、授業全録システム「Re:C」を用いた 授業の自動録画 が挙げられる。授業の録画データは同校オリジナルの専用サイトで、学年・クラスの時間割表から視聴が可能となっている。専用サイトは Microsoft アカウントによるシングルサインオンにも対応。生徒は学内はもちろん、自宅や海外からでも、学校端末やスマートフォンからいつでも授業動画を視聴ができ、容易に復習ができる仕組みだ。
歌丸教諭にとって、これはまさに“復習の大切さをいかに生徒に”という”20年来の野望”の実現だったという。「特に低学年の生徒はよく活用しており、テスト前には学年教科の総再生回数が13万回に達したこともあります。勉強時間や成績の向上を、生徒自身が実感できているようです」と語る。
生徒の個別相談・自己管理にもICTを最大活用
教科学習以外の場面でも、Teams は幅広く活用されている。例えば、中学3年生以上の生徒は Teams のDM機能を利用できるように設定され、個別相談や質問対応に活用されている。また、高校3年生の中には国公立大学の医学部進学を希望する生徒も多く、入試では面接が必須となる。歌丸教諭が進路指導部長を務めていた際には、面接対策の一環として生徒に志望理由書をWordで作成させ、Teams のDMで提出、添削を行った後、生徒にDMで返信した。紙や対面でのやり取りでは2〜3日かかることも、この方法であればその日のうちに2〜3回のやり取りが可能で、非常に効率的かつ効果的だったという。
さらに、端末活用の一環として、NOLTYプランナーズの学生向け手帳 を活用した活動も行っている。中高生が手帳を通して自己の成長を発表・共有する「第13回手帳甲子園」では、同校の取り組み「デジタルとアナログの融合《ICTと手帳のハイブリッド活用》」が取組部門で優秀賞を受賞した。
従来から高い進学実績を誇る同校だが、ICT活用をさらに推進したことで、難関大学への進学者数は増加。加えて、生徒の学習意欲にも明らかな変化が見られるなど、ICTを活用した教育実践の成果が着実に現れている。
幅広い学習スタイルに対応、大画面・高解像度・高精細スタイラスペン
ASUS BR1204FGA-R90027XA は、12.2型の画面サイズと1920×1200ドットの WUXGA(Wide Ultra Extended Graphics Array) 解像度を備えている。広い画面と高解像度により、例えば動画と Teams を並べて表示しながら課題に取り組むことや、従来は紙に手書きしていたマインドマップを端末上で作成することも可能だ。歌丸教諭は、その活用効果に大きな期待を寄せている。
従来の端末ではスタイラスペンを別途購入する必要があり、文字が太すぎたり反応が鈍かったりと精度に課題があった。しかし BR1204FGA-R90027XA はタッチ画面を搭載し、高精細なスタイラスペン(本体内に収納可能) が付属。4096段階の筆圧感知により、細かい文字や絵も自然に書くことができる。さらに、Windows は2025年12月に ペンシルライティング機能 への対応が予定されており、歌丸教諭は「もしスタイラスペンが破損しても鉛筆で代用できるようになれば、授業での活用の幅がさらに広がる」と期待を語る。
こだわり抜いた高性能アウトカメラ
近年、デジタル採点の精度は向上し、マークシートなどの回答データから自動採点が可能になっている。同校では、教員が生徒に課題を 端末のアウトカメラで撮影・提出 させる方法を採用しており、ASUS端末のアウトカメラが大いに活用されているという。さらに、Teams と連携させることで、各生徒のアカウントに採点結果を即座に返却することも可能だ。
「こうしたICT活用は、教員の業務効率化にも貢献しており、アウトカメラは教育活動の利便性を高める重要な要素として、歌丸教諭も高く評価している。
さらに歌丸教諭は、「Re:C」の動画活用を次のステップへ進化させたいと話す。
「現在は、通常授業を全て録画して、一方的に配信している形式ですが、例えば生徒が『ここがわからない、誰か教えて』という場面で、先輩や同級生が疑問がある問題の説明動画を作成し、共有するような、生徒同士で教え合うことができるプラットフォームを、Teams とSharePoint をベースに作れたらと考えています。そのためには、高性能なアウトカメラや高解像度の画面が不可欠です。新しい教育的発展につながる取り組みになればと思います」
将来的には、すべての教育データを一元的に集約できる環境の構築も視野に入れており、その実現に向けた取り組みの中で、質の高いICT活用を支える端末としてASUS BR1204FGA-R90027XAが採用されている。今後の教育プランを具体化していく上でも、同端末は重要な役割を果たしている。
